|東京都世田谷区中町|整形外科|SOL整形外科スポーツクリニック

スポーツ内科

スポーツ内科とは

アスリートから愛好家までスポーツをされる方々のコンディションやパフォーマンス向上、長く安全に競技を続けられるために内科的問題の予防や治療を行う診療科となります。
運動負荷が強すぎたり、栄養や休息が不十分だったりすると、血液の生成や循環がうまくいかなくなり、貧血や無月経を発症することがあります。また、激しいスポーツをしたから体調不良を引き起こしている、練習不足による体力低下で体がうまく動かないと思っていたら、実は大きな病気が隠れていたというケースもあります。
オーバートレーニング症候群は、運動負荷をかけすぎることにより、肉体的・精神的に疲労が蓄積してしまう状態です。やる気が出ない、思うようなパフォーマンスができないなどの症状が出ます。

主な症状

  • 動悸(ドキドキする)
  • 疲れやすい・疲れがとれない
  • 立ちくらみ・貧血
  • 運動時に胸痛がある
  • 運動時に腹痛がある
  • 息切れ 息苦しい
  • 無月経 月経不順
  • 記録が伸びない、パフォーマンスが低下している
  • 筋肉がつる、力が入らない
  • 以前できていたことができない

スポーツ内科を受診する症状は様々です。何らかの症状がある場合もありますが、なんとなくだるい・疲れやすい・パフォーマンスが出にくいなど症状として目立たない場合もあります。アスリートは、高い心肺機能や身体能力のために、スポーツ内科的な問題があってもそれが隠されてしまう可能性があるためです。

どんなアスリートが受診しているの?
中高生の部活の方の受診が最も多いですが、小学校高学年~プロアスリート~マスターズの選手まで、幅広い年代の様々な競技・レベルのアスリートが受診されます。
問診、身体診察、検査(血液検査・肺機能検査など)などから、アスリートのスポーツ内科的な問題を診断し、適切な治療を行います。
スポーツ貧血、運動誘発性喘息、無月経が3大スポーツ内科疾患で、これらに悩まされているアスリートは数多くいます。

スポーツ内科3つの特徴

スポーツ内科専門のドクターによる診断と運動療法

スポーツ内科疾患の予防・治療には正しいトレーニングや運動は重要です。当院にはオリンピック帯同経験もある理学療法士が在籍しており医師と連携し治療を行います

管理栄養士による栄養相談・外来・サポート

スポーツ貧血などスポーツ内科疾患の予防・治療に栄養治療は不可欠。当院には管理栄養士が在籍しており、医師との連携もスムーズです

inbodyによる体組成測定

inBody(高性能体組成計)で身体の変化を測定可能(無料)。日々のトレーニングや食事の成果を正確に把握し、その先の身体づくりに活かしていきます。

担当医紹介

遠藤 直哉遠藤 直哉

遠藤 直哉 医師

診療日:水曜日

PROFILE

  • 日本医科大学卒
  • 早稲田大学スポーツ科学学術院 スポーツ科学研究科卒 博士(スポーツ科学)
  • 日本医科大学 心臓血管・呼吸器・乳腺内分泌外科(2002-2010年)
  • 国立スポーツ科学センタースポーツクリニック 内科非常勤(2012年~ ※2014-2018は常勤)
  • 日本体育大学准教授(2018-2023年)
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
  • 日本水泳連盟医事委員
  • JOC医学専門部会部門員(2012-2022年)
  • JOC専任メディカルスタッフ(2018-2022年)
  • 桐朋中学高校水球部外部コーチ
  • 水球 1995年春季ジュニアオリンピック準優勝(東京代表チームにて)
  • トライアスロン
     佐渡国際トライアスロンAタイプ 2年連続総合13位(2014・15年)
     アイアンマン70.3セントレア 年代別2位(2019年) 3位(2018・20年)
     日本トライアスロン連合 ロングディスタンス 年代別ランキング
     年間総合2位(2018年) 3位(2015年)
  • マラソン ベストタイム 2時間50分48秒 サブスリー8回

代表的なスポーツ内科疾患

どんな病気で受診ができるのですか?

循環器・呼吸器

スポーツ心臓運動誘発性喘息

内分泌・代謝

電解質異常慢性脱水症

消化器

ストレスによる胃腸障害ランニング中の腹痛

婦人科

無月経月経困難症月経前症候群

精神科

うつ病摂食障害不眠症

その他

スポーツ栄養失調オーバートレーニング症候群

スポーツ貧血

スポーツ内科で最も多いのがスポーツ貧血です。酸素不足が起こり息切れなどの症状やパフォーマンス低下を引き起こします。原因として鉄欠乏やエネルギー不足が挙げられます。ヘモグロビンやフェリチンなどの血液検査結果から診断し、食事療法や鉄剤内服で治療します。
どの種目でも起こりえますが、長距離走や減量のための食事制限を行う体重別競技などで比較的多くみられます。貧血改善により、最大酸素摂取量は確実に増えますので早めの発見と対策が必要です。

運動誘発性喘息

運動時に息切れ、咳、痰、喘鳴(ゼーゼー)などの喘息症状が引き起こされます(もともと喘息と診断されていないケースでもあり得ます)。診断には運動負荷肺機能検査を行い、喘息の有無や重症度など判断します。治療として運動開始前の気管支拡張薬の予防的吸入などが有効です。※過呼吸(過換気症候群)とは異なります。
起こりやすい種目は、アイスホッケー、クロスカントリースキー、スケートなど寒冷・乾燥気候で行う種目や、長距離走、自転車、サッカーなど肺の換気量が多い種目です。

アスリートの無月経

3か月以上生理がこない状態を「無月経」と呼び、放置すると骨がもろくなります。
疲労骨折のリスクが高まり、最悪の場合選手生命にも関わります。主な原因はエネルギー不足であり、無月経+骨粗鬆症+有効エネルギー不足は女性アスリートの3主徴と呼ばれており、選手生命にもかかわりますが、日頃の栄養・カロリー管理で治療や予防が可能となります。
治療は食事療法(エネルギー摂取量増加)が基本で、時に女性ホルモン剤治療を併用することもあります。

オーバートレーニング症候群

長期間にわたる過剰なトレーニングによって運動中のパフォーマンスが低下し、日常生活でも疲労が続く状態です。身体の疲れとともに、心の疲れ(うつ病)を認めることもあり容易には回復しなくなる状態です。数か月以上の完全休養が必要で、その後段階的に運動量を上げつつ競技復帰を目指していきます。
重症例では、神経系、内分泌系、免疫系などの機能異常がみられる場合もあり症状が多岐に渡り診断が難しい疾患です回復まで3~6ヶ月かかることもあります。

疲労骨折・骨粗しょう症

エネルギーの摂取不足やエネルギー不足からくる無月経の影響で骨がもろくなり(骨粗しょう症)、疲労骨折などの骨折を起こしやすい状態です。このような状態は正しい知識で防ぐことができます。血液検査によるエネルギー不足の状態の確認、疼痛部位のレントゲン、骨密度などで診断を行い、適切な栄養療法にて治療予防をおこなっていきます。

相対的エネルギー不足

エネルギーが不足する状態を指します。つまり「成長」や「トレーニング」に見合った分、食事で十分なカロリーを摂ることが出来ていない状態です。無月経、骨粗鬆症、貧血、免疫力低下、パフォーマンス低下、傷害リスク増加、うつ傾向など様々な問題につながります。
目立った症状はないが何となく調子が良くない」原因が、実はエネルギー不足だったというケースは珍しくありません。治療には、エネルギー摂取量の増加やトレーニング内容の見直しが必要です。

よくあるご質問

Q. 費用はどれくらいかかりますか?
A. なんらかの症状のある方(代表的なスポーツ内科疾患)は保険診療の適応となりますので保険証をお持ちください。診療費は、症状によって行う検査等が異なりますので、事前にお伝えすることはできかねます。
一方、症状が何もなくメディカルチェックをご希望の方は保険証の適用はありません。わかりやすいセットがありますので、ご希望に応じてお選びください。また、オプションの追加も可能です。
Q. どのような検査を行うのですか?
A. まずは問診や身体検査を行い、じっくりと悩みをうかがいます。必要に応じて、血液検査や尿検査などの一般検査、あるいはさらに専門的な各種検査を行います。検査結果によっては後日追加の検査をおすすめする場合があります。
Q. どのくらい時間がかかりますか?
A. 当院では24時間受付可能なウェブ予約と自動電話予約を導入しておりいつでも予約が可能です。
診察時間は、症状や状態によりますが30〜60分程度が一般的ですが、混雑状況や必要な検査などに応じて時間がさらにかかります。血液検査や尿検査のみですと、10〜15分くらいで終わります。
初診の場合は時間がかかることが多いため時間に余裕を持ってお越しください
Q. 対象となるスポーツは?
A. すべてのスポーツ競技が対象です。競技別で多いのは陸上中~長距離選手が最多で、サッカー、水泳、体操、野球などの競技も多いです。
女子スポーツは新体操、バレエが多いです
Q. 何歳から受診できますか?
A. 当院では中学生からのスポーツのアスリート(部活動や愛好家を含みます)が対象となります。18歳未満の方は保護者の方と一緒に受診ください。
Q. 他の病院にかかっていても診てもらえますか?
A. 持病に関係なく診療を受けたり、メディカルチェックを受けることができます。当院は、スポーツ内科の他に生活習慣病・高齢者医療を三本柱としており持病も含めた総合的な診療が可能です。
現在、整形外科にかかっているが、専門のスポーツ内科でメディカルチェックを受けたい方などもお気軽に。
採用情報採用情報